「論語と算盤」に感銘を受けてはいるが、もう出版がずいぶん前なため、
そろそろ、更新してもいいのではないだろうか。
私は古典をそのまま崇めるのが苦手だ。
時代は必ず変わるし、時代はいつでも正しいからだ。
そして、現代に生きるぼくらにとって生きていく上で必須なのは、
「論語と算盤」と同じくらい「鏡とAI」ではないだろうか。
なぜなら、どんなにたくさんの本を読んでも、
その本を通して自分と向き合わなければ、読んだことにはならないからだ。
そして、情報過多の現代においては、情報を過剰に吸収すること以上に、
情報禁欲主義、つまりいったん情報をシャットアウトすることが大切だ。
その時、瞑想などするより、まずは鏡と向き合った方がいい。
なぜなら日本は「鏡のない国」だからだ。
鏡がないなら、鏡を用意すればいい。
もちろん鏡に映った自分に問われるのは、
美醜以前に「今日の人相」である。
まずはニヤニヤした笑顔や、営業スマイルではなく、
ニコニコ笑えていれば、いいのではないだろうか